Ricty生成スクリプトを使って遊ぶ

前回プログラミング用フォント RictyWindowsで生成してみました。

今回は、Rictyの生成スクリプトを使って、InconsolataMigu 1M以外のフォントを合成してみようと思います。

※ここで使うスクリプト・フォントはどれも、再配布さえしなければ、ライセンス上問題はないと解釈していますが、何か問題があると思われる場合には、ご指摘いただければ幸いです。

他のフォントと合成

Migu 2M

Migu 2Mは、Migu 1Mと同様のフォントで、半濁点を大きくしていない、長音記号「ー」の字形を変更していない、という点だけ異なっているらしいです。

生成方法は、Migu 1Mと同様です。

$ ./ricty_generator.sh Inconsolata.otf migu-2m-regular.ttf migu-2m-bold.ttf
IPAフォント

IPAフォントは、Migu 1Mフォントなどにも使われているフォントで、私も愛用しているフォントです。

生成方法は、今までと同様ですが、IPAにはBoldのフォントが用意されていないので、通常のフォントで代用します。(当然、Boldのフォントは正しく生成されません。)

$ ./ricty_generator.sh Inconsolata.otf ipag.ttf ipag.ttf

# 私の環境ではそれほど問題なく生成されましたが、通常の方法から外れたことをしていますので、うまくできないこともあるかもしれません。

比較

Migu 2Mを用いたものをRicty-2M、IPAを用いたものをRicty-IPAと呼ぶこととします。
OSはWindows XPgdi++(Helium)を使用し、Notepad++で表示しています。半角文字は同じなので割愛します。

Ricty

半濁点でっかいです。
右上は全角スペースが可視化されたものです。

Ricty-2M

Rictyと比べると、半濁点はひかえめサイズ。
0、3、M、gがちょっと違っているみたい。

Ricty-IPA

RictyRicty-2Mに比べて、文字がキリッとしているように感じます。(私だけ?)
記号もちょっと雰囲気が違うものがありますね。
そして、右上の全角スペースが可視化されていません!


# 画像をローカルに保存して比較するとわかりやすいかもしれません。

まとめ

Ricty生成スクリプトで、InconsolataとMigu 1M、Migu 2M、IPAを合成して比較してみました。
個人的には、Ricty-IPAのキリッとした日本語が好みです。漢字だとより一層美しく感じます。あくまで個人的な感覚ですが。

Ricty-IPAで全角スペースが可視化されない問題ですが、コードをちら見したところ、別の文字を使って四角いフォントを作っているみたいです。
IPAでは、その文字コードのところに違う文字が割り当てられているのか、空白なのか、理由は定かではありませんが、うまくフォントを作れないようです。
全角スペースは、エディタレベルで可視化することもできたりしますし、私自身は特段困らないのですが、せっかくRictyを使うのに…と思う方はいるかもしれませんね。

今回は、生成スクリプトもフォントのファイルも全くいじらずに、これほどのものが得られました。
スクリプトを無償で公開してくださった遊佐泰紀様、フォントを作ってくださった方々には、心より感謝申し上げたいと思います。

追記:実際のコードで、欧文フォントと和文フォントを表示して比較してみました。(この記事)